Hair is dead. But today is wonderful.

薄毛のおっさんが気になるもの・ことについて書きます。

仕事との距離感を掴めずに苦労したおはなし

私は大学を卒業してから今までずっと同じ会社に勤めています。

もう20年近くになります。

さすがにある程度は仕事に慣れましたが、ここまで来るのに大分時間がかかりました。

 

就職した当初は仕事との距離が掴めず、猪突猛進という感じで、与えられた仕事を片付けるのに必死でした。

 

平日は遅く帰宅するので、夕飯を食べてお風呂に入って寝るだけ。土日は休みでしたが、大抵仕事のことを考えていました。

考えるのは、今見えている仕事をどう片付けようということばかり。

 

IT系の仕事なので、関連する技術を身に付ければ仕事が速くなると思い、コンピューターの仕組みやプログラミング、開発技法について、主に書籍を用いて独学していました。

幸い自分の好きなコンピューター関係の勉強なので、それについて辛いことはありませんでしたが、家族からはひんしゅくを買いまくっていました。

 

ある休日、パソコンに向かっているときに「あなたの仕事は遊びみたいなものでしょ」と言われたこともありました。

このとき、なぜこんなに必死で頑張っているのに理解してくれないのかと腹を立てましたが、 今思うと当然だと思います。私はまったく家事・育児をしませんでしたから。

私の方こそ家事・育児の大変さを理解せずに、自分の仕事の大変さだけをアピールしていたわけです。このときのことを思い出すと、今でもカミさんに申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

 

家族から非難を受けてまで、なぜこんなに必死に働いていたのか。

今考えると、とにかく「他人に迷惑をかけたくなかった」。これにつきます。

(なお、私の中で家族は他人ではないことになっていました。)

 

幼少より両親から「他人に迷惑をかけるな」と耳にタコができるくらい聞かされており、自分でも、事あるごとに反芻していたため、この言葉は絶対的なものだと思い込んでいたのだと思います。

「迷惑をかける」=「人を不快にさせる」と考えていたので、正確に分かるはずがない人の気持ちを推し量り、少しでも嫌な気持ちにさせないように、速く正確に仕事を進めなければと神経をすり減らしていました。

 

でも両親はきっとそんな気持ちで生きていけと言いたかったわけではないと思います。うまく世渡りしていくためには、人に迷惑をかけて敵を作らないようにしろよくらいの意味だったのでしょう。

私が勝手に拡大解釈というか、言葉通り受け止めすぎたのです。

 

それに、「迷惑をかけない」というのは、「バカにされたくない」とか「認められたい」という気持ちに繋がっていたんだと思います。

迷惑をかけなければ、「役に立つ奴だ」と思われると考えていたんですね。

ダメな奴認定をされて仕事をクビになるのは困りますが、それ以上にダメな奴と思われること自体が恐怖でした。

自分ではそんなにプライドが高い方だと思っていませんでしたが、そのプライドが傷つくことの方が生活が危うくなることより避けたいことだったのだと思います。

 

今は大分気持ちが整理できて、あまり恐れず、適度(?)に人様のお世話になることができるようになってきたと思います。

少し人に迷惑をかけるかもしれないけどリカバリできるミスなら多少してもいいや、という気持ちで仕事を進めるので、以前とは比べ物にならないスピードで仕事が片付くようになりました。気分もすごく楽です。

(と言ってもそんなに頻繁にミスしている訳ではないですよ。二度と同じ失敗はしないように気を付けています。あと、絶対に失敗してはいけないことは超慎重にやります。)

 

冒頭で仕事との距離が掴めなかったと書きましたが、仕事じゃなくて人との距離感が分かっていなかったのでしょうね。

と、すでに距離感を会得したような口ぶりで書いてしまいましたが、今でも子どもにコミュ障認定されているくらいなので、まだまだ会得への道は長いです。

 

ふと思ったのですが、私が仕事をする上で人との距離を掴むのに時間がかかったのは、 学生時代、あまりバイトをしていなかったことも原因として考えられるかもしれません。仕事で人と関わる訓練という意味では、バイトの経験が役にたつような気がします。

 

まだまだ私の社会人生活は続く予定なので、今後も人とのベストな距離感を模索していきたいと思います。