コンピューター好きのブログ

主にコンピューター・ラズパイと電子工作・オーディオ関連の記事を書いています。

一般家庭向け太陽光発電システムは元が取れるのか?を確認してみました

f:id:toomath:20180913210146j:plain

 

我が家は2013年9月に太陽光発電システムを屋根に取り付けました。

SHARPの多結晶パネルで、発電能力は約4.2kWhです。切妻の南向きの屋根のほぼ全面を覆っています。売電価格は38円/kWhです。費用は大体235万円でした。

ほぼ放ったらかしですが、ふとどれくらい元を取れたのかなと思い調べてみました。

 

電力会社から売電データの入手

うちは中部電力管内なのですが、中部電力には「カテエネ」という顧客サポートページがあり、そこにユーザー登録すると過去3年間の電気の売買データがcsv形式でダウンロードできます。

カテエネ | 中部電力が運営する家庭向けWEB会員サービス

 

年間売電額から費用回収できるまでの期間を計算してみる

カテエネで入手したデータによると、2015年5月から2018年4月の3年間の売電料の合計は約56万円でした。大体1年間で 56万円 ÷ 3年間 = 18.6万円 売電していることになります。

 

となると、元を取るには 235万円 ÷ 18.6万円 =  約12.63年かかる計算になります。

あれ?FIT制度(固定価格買取制度)で売電できる期間の10年を超えている?

ということは2.63年分は高値で売電できないから損になるのかな?と思いましたが、そういえば日中は売電せずに自分で使っている分(自家消費)があるのでした。

 

自家消費分を考慮して計算してみる

発電した分のうちの自家消費分を概算してみます。

太陽光発電モニターで参照できる履歴から、2013年9月から2018年4月まで(4年8か月=4.7年)の発電量と売電量を調べると、

 発電量 = 27,750kWh

 売電量 = 22,410kWh でした。

ここから発電した電力のうち、自分で使った分の電気料を算出すると、

 27,750kWh - 22,410kWh = 5,340kWh になります。

 

ほぼ日中しか自分で使うことはないため、日中(9時~17時)の電気料金※で換算すると、4.7年間の自家消費分の電気料は、

 5,340kWh × 35.61円 = 19,0157.4円 = 約19万円 であることが分かりました。

1年当たりの料金に換算すると 19万円 ÷ 4.7年 = 約4万円になります。

※うちはEライフプランという契約であるため、日中(9時~17時)の電気料金が35.61円/kWhと他の時間帯より高いのです。

 

1年間の太陽光発電による儲け(売電料+自家消費料)は、18.6万円 + 4万円 = 22.6万円となりますので、これで再度計算すると 235万円 ÷ 22.6万円 = 約10.4年 となり、少しFIT制度期間の10年をオーバーすることがわかりました。FIT制度期間だけだと金額にして9万円くらい損をします

 

結論

我が家の場合、FIT制度の10年間では設置した太陽光発電システムの元は取れないと思われることが分かりました。

 

ただし、10年超えても自家消費分は儲けになるし、そのときになって性能の良い家庭用蓄電池が入手できれば売電できなくても有効活用できるので、良い買い物だったと思いたいです(;^_^

故障だけは心配ですが。 

ちなみにここ3年間の売電料は以下でした。

太陽光発電の売電料のグラフ

 

 

(c) 2018 toomath